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【武雄FⅠ最終日S級決勝】山田 井上茂徳杯2度目のV

 武雄競輪の「第27回井上茂徳杯」(西日本カップ・日本名輪会カップ)のS級決勝が最終日の9月3日、第12Rで争われた。自力に転じた北津留を直線で捉えた山田英明(42=佐賀)が優勝。20年の22回大会以来、2度目の同杯を手にした。

「決勝は鬼脚になりました」

 立部を先頭に北津留―山田で結束する九州勢。おまけに橋本が4番手を固める強力な陣容だ。戦前の予想通り立部が突っ張り先行。五十嵐の分断に九州ラインの隊列が乱れたが、立て直した北津留が4番手鐘4角、自らスパート。前団を一気にのみ込んだ北津留をゴール前で捉えた山田4月佐世保以来、今年3度目の優勝をホームバンクで飾った。

 「ラインのおかげで勝てた。落車の影響もあって万全の状態と言えなかったけど、気持ちで乗り切れた。決勝は鬼脚になりました」

 直前の松戸GⅢ初日に落車し体調面が懸念された。それでも、2度目の同杯を制した山田。井上氏の代名詞でもある気持ちのこもった差し脚を見せつけ、本命人気にしっかり応えた。

 昨年2月のGⅠ全日本選抜(岐阜)以来、GⅠ決勝から遠ざかる。「次の共同通信杯(12~15日、福井)までに体調を整え、結果を出したい」と奮起を誓った山田。地元バンクで弾みをつけた。再びビッグの舞台で存在をアピールする。

 ◇山田 英明(やまだ・ひであき)1983年(昭58)3月29日生まれの42歳。18年の地元で4日制のGⅢ初優勝。24年2月の全日本選抜(岐阜)で8度目のGⅠ優出。今年は4月佐世保FⅠ以来、3度目のV。1688走404勝。1㍍73、83㌔、血液型O。

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